鳥切手の買取価格はいくら?鑑定価値&査定相場を公開《全3種類》
日本で4番目に発行された普通切手が鳥切手です。明治時代に発行されたもので、昔は誰もが普通に使っていた切手になります。
ですが約150年が経過した現在ではプレミアのつく切手として有名です。この鳥切手なのですが、どの程度の買取価格になるのでしょうか。
実は鳥切手は日本で最後の手刷り印刷の切手になります。そのためコレクターからの人気も高く、買取価格も高めになっているのです。
【全3種類】鳥切手の買取価格・鑑定価値《販売相場一覧》
鳥切手には3つの額面があります。
- 雁12銭
- セキレイ15銭
- タカ45銭
この3つの額面とそれぞれに不正防止のために刷られたイロハのカナ表記があり、それぞれに買取価格が異なっているのです。
①【鳥切手(12銭・雁)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1875年 | |
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価値 | B | |
相場 | バラ1枚の買取価格が1万円~20万円以上 初日カバーでも1万円~3万円程度 |
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額面・種類 | 12銭・雁 | |
画像出典 | 福ちゃん |
最初に紹介する鳥切手は12銭雁です。図柄に雁が採用されていることから、雁という名称になっています。イロハのいずれのカナでも買取価格は高いのが特徴でしょう。
- バラ1枚の買取価格が1万円~20万円以上
- 初日カバーでも1万円~3万円程度
イロハの中では特にハが高くなっています。未使用品の美品であるのなら20万円以上の買取価格に期待できます。使用済みでも3万円程度にはなるので、もし見つけたら大切に保管しましょう。
②【鳥切手(15銭・セキレイ)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1875年 | |
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価値 | B | |
相場 | 買取価格は1万円~2万5000円程度 初日カバーだと7000円~1万円程度 |
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額面・種類 | 15銭・セキレイ | |
画像出典 | 福ちゃん |
セキレイが描かれた鳥切手が15銭が額面のものです。全体的には紫色がベースになっているので、種類の判別は難しくありません。
- 買取価格は1万円~2万5000円程度
- 初日カバーだと7000円~1万円程度
未使用品の場合だとイロハの内、ロが最も買取価格が高くなります。ただし初日カバーなど使用済みの場合は、ハの方が高くなるので注意してください。カナで買取額が変わるので、専門家に鑑定を依頼するといいでしょう。
③【鳥切手(45銭・タカ)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1875年 | |
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価値 | B | |
相場 | 買取価格は1万5000円~7万円程度 初日カバーだと1万円~2万5000円前後 |
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額面・種類 | 45銭・タカ | |
画像出典 | 福ちゃん |
鳥切手で最も額面が高いのがタカ45銭になります。図柄の色は朱色がベースです。イロハのカナは見えにくい場所に記してあるのが特徴でしょう。
- 買取価格は1万5000円~7万円程度
- 初日カバーだと1万円~2万5000円前後
タカ45銭の場合はカナがイだと、2万円前後での買取になるはずです。ロだと最高額まで期待できるでしょう。ただし保存状態などにもよるので、もしお手元にあるのなら専用のアルバムなどで保管してください。
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激レア!?高値がつく可能性のある世界の鳥切手
鳥が切手の図案となるの珍しいことではありません。国内だけで見ても鳥切手とは、異なる鳥シリーズがあるほどです。さらに世界に目を向けてみると、多くの国が鳥をモチーフとした切手を発行しています。
そんな鳥をモチーフとした切手の中でも、最も高値がつくのがコブハクチョウと呼ばれるものです。
- 1854年に西オーストリアで発行された
- 世界最古の切手として有名
- 希少価値が高く、もし発見できれば高値で取引される
他にもモルディブ共和国で発行された変形鳥切手も有名です。
- 切手が四角形ではなく、鳥の形に縁取られているものがある
- フラミンゴやカモなど現地に住む鳥がデザインされている
これらの切手は鳥が図案として採用されたものの中でも有名です。後者はそれほどでもありませんが、前者は希少価値が高くプレミアな価格になっています。
鳥切手とは~製造発行の歴史や価値について~
鳥切手について詳しく確認しておきます。鳥切手は1875年に発行された普通切手になります。国際郵便が始まったこともあり、それに合わせた額面が作られました。額面としては3種類あります。
明治初期に発行された切手は印刷技術が未熟であったことから、手彫りの原画を使って職人が手刷りをしていました。それが印刷技術の向上にともなって機械刷りへと遷移していくのですが、鳥切手は最後の手刷り切手です。
偽造防止のために見にくい場所に、イロハのカナ文字のいずれかが印字されています。このイロハによって買取額も違ってくるのです。ただし適正価格の見分けが難しいため、基本的に専門家に鑑定を依頼すべき切手だと言えます。
鳥切手とは異なる鳥シリーズ切手
前段でも軽く触れましたが、日本国内でも鳥切手以外に鳥を図案のモチーフとしたものがあります。
- 1963年~1964年の2年間で6種類の鳥シリーズが発行
- 1991年~1993年には水辺の鳥シリーズが発行
前者は鳥切手ほどではありませんが、若干のプレミアがついています。ただし未使用品で状態が良ければ、ある程度の買取額アップが見込めるでしょう。
後者の水辺の鳥シリーズは、近年発行のものであるためプレミアはついていません。切手コレクターの中には、鳥や動植物などのように特定のジャンルを収集するという人もいます。
その中でも鳥をモチーフとした切手は人気が高いため、新しいものでも大切に保管していると、将来的には希少価値がつくかもしれません。
鳥切手の偽物(模造品)は見分けるのが難しい
鳥切手も高いプレミアがついている切手の1つです。こうした希少価値が高い切手には、必ずといっていいほど偽物が作られています。そこで本物と偽物にはどんな違いがあるのか確認してみましょう。
- 額面に書かれている文字のサイズが異なる
- 文字の配置が本物とは異なる
- 図柄の左右に見本と書かれている
本物と見比べれば素人でも判別がつくかもしれません。ですが偽物の中にも精度の高いものもあるのです。そうなると上述したような特徴が見られないため、判別するのが非常に難しくなります。
そのため鳥切手のような希少価値の高い切手を売るのなら、必ず専門家に鑑定を依頼した方がいいでしょう。もし手元にあるのが偽物でもきちんと判別してくれますし、本物なら適正価格で買取してくれるからです。
まとめ
鳥切手についてのまとめでした。鳥切手は明治8年に発行されたもので、日本では4番目の普通切手になります。この鳥切手までが手刷りであるため、コレクターからも高い人気があるのです。
買取価格も高めになっていて、最も高い雁12銭のハであれば未使用美品という条件がありますが、20万円以上の買取価格を期待できます。
他の額面の切手でも比較的に高値がつくので、売りたいのなら専門家の鑑定を受けるといいでしょう。