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【文化人切手】全18種類の買取価格は?鑑定価値&売買相場《まとめ》

切手

日本国内では様々な記念切手が発行されています。その中でも比較的に入手しやすいのが、文化人切手シリーズでしょう。国内で偉業を達成した著名人の肖像画をデザインとしたシリーズになります。

この文化人切手の買取価格は幾らになるのでしょうか。ここで知っておきたいことが1つあります。それは文化人切手シリーズは2期発行されている点です。

第一次は1949年~52年にかけて、第二次は1992年~2004年にかけて発行されています。ここでは第一次発行の物に限って紹介していきましょう。

【全18種類】文化人切手の買取価格・鑑定価値《売買相場一覧表》

第一次発行分の文化人切手シリーズは3年をかけて、18種類が発行されています。発行枚数は多かったのですが、古い時代の物であるためプレミアがついているのです。そんな第一次文化人切手シリーズの買取価格を詳しく調べてみました。

①【野口英世】鑑定価値と買取価格相場

(画像出典:日本郵便趣味協会) 時代 1949年
価値 C
相場 100円~4500円
素材
画像出典  日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの記念すべき最初の一枚に選ばれたのは、野口英世になります。現在でも紙幣の肖像画に選ばれるほど有名な人物です。

切手の下にある枠組みに弾がついているかどうかで、1版と2版に分けられています。

  • 通常品の買取価格は1版が100円~300円程度、2版だと1300円~4500円程度
  • 美品だと1版が300円~600円、2版は4500円~6000円
  • シートだと1版は3500円~1万2000円、2版で3万円~15万円

買取価格を見て分かりますが、1版よりも2版の方が高くなります。ただ鑑定が難しいため、必ず専門家に依頼するべきです。

②【夏目漱石】鑑定価値と買取価格相場

(画像出典:日本郵便趣味協会) 時代 1950年
価値 D
相場 100円~200円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの初期に発行されたのが夏目漱石です。明治から大正期にかけて活躍をした小説家の一人になります代表作の坊っちゃんや吾輩は猫であるなどは、非常に有名でしょう。

過去には1000円札の肖像画としても描かれていました。

  • 買取価格は通常品で100円~200円程度
  • 美品でも300円~500円
  • シートで1200円~5000円程度

文化人切手シリーズの初期は、3000万枚もの数が発行されています。そのため希少価値がさほど高くありません。

③【市川団十郎】鑑定価値と買取価格相場

市川団十郎 時代 1950年
価値 D
相場 100円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの第5段が市川團十郎です。歌舞伎の市川一門における宗家であり、歌舞伎役者の中でも最も権威があると言われています。

肖像画になっているのは9代目です。劇聖とも呼ばれていて、誰もが知る歌舞伎役者でした。

  • 通常品の買取価格は100円~500円程度
  • 美品で500円~600円
  • シートだと3000円~1万5000円程度

発行枚数が1000万枚に絞られたことから、初期のものよりも希少価値が高くなっています。

④【狩野芳崖(かのうほうがい)】鑑定価値と買取価格相場

狩野芳崖 時代 1951年
価値 D
相場 100円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

狩野芳崖も文化人切手シリーズに選ばれています。幕末から明治期にかけて活躍した日本画家で、近代日本画家の父とも呼ばれる人物です。

長府藩の御用絵師だった狩野家に生まれ、幼い頃から絵を学んでいました。その作品の中には重要文化財に指定されるものが幾つかあります。

  • 通常品の買取価格は100円~500円程度
  • 美品だと500円~600円程度
  • シートは3000円~1万2000円

文化人切手シリーズの中では、比較的に買取額が高い部類に入ります。

⑤【樋口一葉】鑑定価値と買取価格相場

樋口一葉 時代 1951
価値 D
相場 200円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

樋口一葉も文化人切手シリーズに採用されています。現行の5000円紙幣の肖像がにもなっているので有名でしょう。たけくらべや十三夜などが代表作です。

あまり知られていませんが、わずか1年と半年ほどしか活躍をしていません。若くして夭折したことが悔いられる人物でしょう。

  • 通常品だと200円~500円
  • 美品で500円~1000円
  • シートは5000円~2万円以上

文化人切手シリーズでは比較的に高い買取価格をつけています。シートの美品だと2万円以上になるので、見つかれば専門家に鑑定を依頼しましょう。

⑥【正岡子規】鑑定価値と買取価格相場

正岡子規 時代 1951
価値 D
相場 200円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

正岡子規も文化人切手シリーズの1枚になっています。明治期を代表する歌人であり、日本の近代文学に対して大きな影響を与えた人物です。また歌人としてだけではなく、野球という言葉を作ったことでも有名でしょう。

  • 通常品の買取価格は200円~500円程度
  • 美品は500円~1000円程度
  • シートだと4000円~2万前後

文化人切手シリーズでは高い価値を持っていることで有名です。

⑦【西周(せいしゅう)】鑑定価値と買取価格相場

西周 時代 1952
価値 D
相場 500円~2000円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズで最も買取価格が高いのが西周です。明治期を代表する哲学家であり、教育者でもあった人物になります。

現在の獨協中学校・高等学校の初代校長も務めています。若い頃から優秀な人物であり、幕臣であった家の影響から徳川慶喜の側近として活躍していました。

  • 通常品は500円~2000円程度
  • 美品だと2000円~3000円程度
  • シートは2万円~7万5000円以上

切手の額面が8円から10円に変更されて最初の1枚です。希少価値が非常に高く、買取価格も高騰しています。

⑧【木村栄】鑑定価値と買取価格相場

木村栄 時代 1952
価値 D
相場 50円~150円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの15枚目に発行されたのが木村栄です。同氏は石川県出身の天文学者になります。最も有名な業績は自転軸の傾きに関する式に、緯度変化を示すZ項を加えたことでしょう。このZ項は木村項とも呼ばれています。

  • 通常品買取価格は50円~150円
  • 美品は150円~200円
  • シートでも1000円~5000円程度

さほど買取価格としては高くなっていません。

⑨【坪内逍遥(つぼうちしょうよう)】鑑定価値と買取価格相場

坪内逍遥 時代 1950
価値 D
相場 50円~150円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの1つが坪内逍遥です。シェイクスピアの翻訳をしたことで有名な人物でしょう。主に明治期に活躍をしていて、代表作としては小説神髄があります。日本の演劇界にも大きな影響を与えました。

  • 通常品の買取価格は50円~150円
  • 美品で150円~200円
  • シートだと1000円~5000円程度

平均すれば1枚あたり100円程度の買取額になっています。シートは比較的に珍しいこともあり、高値がつくこともあるでしょう。

⑩【新島襄(にいじまじょう)】鑑定価値と買取価格相場

新島襄 時代 1950
価値 D
相場 50円~150円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズ第6段として発行されたのが新島襄です。日本の教育者であり、キリスト教の布教をした人物でもあります。

現在の同志社大学を設立したことも有名でしょう。アメリカに強いあこがれを抱いていて、密出国をしてまで渡米したことも知られています。

  • 通常品の買取価格は50円~150円程度
  • 美品でも150円~200円
  • シートだと1000円~5000円前後

美品なら1枚あたり200円程度の買取価格が期待できますが、状態次第ではあるので保管には注意しましょう。

⑪【内村鑑三】鑑定価値と買取価格相場

内村鑑三 時代 1951
価値 D
相場 100円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの8枚目となったのが内村鑑三です。キリスト教の思想家として有名で、独自の無教会主義を提唱していました。足尾銅山鉱毒事件にも関わるなど、非常に幅広い活動をしていた人物だとも言えるでしょう。

  • 通常品の買取価格は100円~500円
  • 美品だと500円~600円
  • シートは3000円~1万2000円程度

内村鑑三の切手も比較的に高値がついている方だと言えるでしょう。ただ美品と通常品では大きく買取価格が異なるので注意してください。

⑫【森鴎外】鑑定価値と買取価格相場

森鴎外 時代 1951
価値 D
相場 150円~600円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの10種類目として発行されたのが森鴎外です。明治から大正にかけて活躍した小説家で、若い時には陸軍の軍医をしていたこともあります。

代表作としては舞姫が有名でしょう。他にも慶應義塾大学の文学科顧問に就任し、三田文学を創刊しています。

  • 通常品買取価格は150円~600円前後
  • 美品だと600円~1000円前後
  • シートは5000円~2万以上

比較的に高値で取引される文化人切手シリーズの1つになります。ただし状態次第で買取価格が大きく変動します。

⑬【菱田春草(ひしだしゅんそう)】鑑定価値と買取価格相場

菱田春草 時代 1951
価値 D
相場 150円~500円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの第12段に発行されたのが菱田春草です。明治時代に活躍した画家の1人で、日本画の革新に大きな貢献をした人物です。代表作が重要文化財に指定されるなど、若くして夭折したのが悔やまれています。

  • 通常品の買取価格は150円~500円
  • 美品だと500円~700円
  • シートは4000円~1万8000円

切手の額面が8円で発行されたのが最後のものです。そうした価値などもあり、プレミアがついていると言っても良いでしょう。

⑭【梅謙次郎】鑑定価値と買取価格相場

梅謙次郎 時代 1952
価値 D
相場 100円~400円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

梅謙次郎も文化人切手シリーズの1枚になっています。主に明治時代に活躍をした日本の法学者であり、教育者でもある人物です。

恐らく最も有名なのは、現在の法政大学を設立したことでしょう。日本の民法典を起草した1人で、日本民法典の父とも呼ばれるほどです。

  • 買取価格は通常品で100円~400円
  • 美品は400円~700円
  • シートは3000円~1万円前後

文化人切手の中でも終盤に発行されたものです。基本的に未使用品の価格が高く、使用済みだと価値が下がるので注意してください。

⑮【福沢諭吉】鑑定価値と買取価格相場

福沢諭吉 時代 1950
価値 D
相場 50円~200円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズ第2段となったのが福沢諭吉です。福沢諭吉もまた現行紙幣の肖像画に選定されています。慶應義塾の創設者であり、後の一橋大学や神戸商業高校などの創設にも尽力しました。教育者として有名な人物でしょう。

  • 通常品の買取価格は50円~200円程度
  • 美品で200円~250円
  • シートだと1200円~5000円程度

さほどプレミア価格はついていません。これは発行枚数の多さなども関係しているのでしょう。

⑯【新渡戸稲造】鑑定価値と買取価格相場

新渡戸稲造 時代 1952
価値 D
相場 50円~200円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

新渡戸稲造も文化人切手シリーズの1枚になっています。旧5000円札の肖像画に描かれていた人物ですので、覚えている人も多いでしょう。

同氏は教育者と同時に農学の研究者でもありました。著書として外国人に日本人の道徳観念を説明するための武士道があります。

  • 通常品は50円~200円
  • 美品だと200円~400円
  • シートは1500円~7000円

1枚単位よりも、シートの方が買取価格が高くなる傾向があります。特に状態の良いものだと買取店によっては7000円以上になるでしょう。

⑰【寺田寅彦】鑑定価値と買取価格相場

寺田寅彦 時代 1952
価値 D
相場 50円~150円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの17種類目に発行されたのは寺田寅彦です。高知県出身の物理学者なのですが、随筆や俳人としても有名でしょう。夏目漱石の弟子の中でも最古参の1人であり、代表作にはどんぐりがあります。

  • 通常品だと50円~150円
  • 美品は150円~300円
  • シートで1200円~6000円程度

買取価格としてはさほど高くありません。ただし状態次第ですので、きれいに保管していると高値がつきやすくなります。

⑱【岡倉天心】鑑定価値と買取価格相場

岡倉天心 時代 1952
価値 D
相場 50円~200円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

文化人切手シリーズの第1期最終発行となったのが岡倉天心です。ただ1つ前の寺田寅彦切手と同日の発売日になっています。

岡倉天心は明治以降における日本美術に大きな影響を与えた人物です。先に紹介した菱田春草などは、岡倉天心の門下生になります。

  • 通常品は50円~200円前後
  • 美品だと200円~300円程度
  • シートは1200円~6000円

最終発行のものですが、特にプレミアがついて買取価格が高くなるといったことはありません。

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では最後に文化人切手シリーズとは、どういったものだったのかを確認しておきましょう。第一次の発行分は1949年~1952年にかけて発行されています。

これは国内向けだけではなく、海外に向けて日本の偉人を紹介する目的もあったそうです。ただ候補者選びの基準が難しかったらしく、以下のような条件で選定されています。

  • 明治以前の人物は肖像画が不正確であるため除外する
  • 軍人と政治家はNG
  • 発行時に存命中だった人物もNG
  • デザインに描ける正確な肖像画がある人物

といった人物を選定するのに当時の郵政省は文部省とも相談した上で、郵政審議会に15名の専門委員をおいています。当初は65名の推薦があったそうで、そこから実際に切手になった18名まで絞りこまれた歴史があります。

まとめ

切手

文化人切手シリーズの買取価格についてでした。文化人切手シリーズは1949年~52年と1992年~2004年の2回に渡って発行されています。ただしプレミアがついているのは初回に発行されたものです。

文化人切手シリーズの買取価格は全18種類ありますが、すべてで高値がついている訳ではありません。限られた幾つかが高値をつけている形です。

中にはプロの鑑定士でないと見分けがつかないものもあるので、買取してもらうのならプロにお願いしてください。