切手の種類

【国際文通週間切手】買取価格いくら?鑑定価格&売買相場《全12種類》

切手

切手コレクターの間で根強い人気があるのが、国際文通週間切手でしょう。1958年に発行されてから、毎年発行され続けている特殊切手になります。

日本の絵画を中心としたデザインが特徴的で、美術に興味がない人でも一度は見たことがあるようなデザインになっています。そんな国際文通週間切手の買取額はどの程度なのでしょうか。

ここでは国際文通週間切手の特徴と、それぞれの買取額などについて詳しく調べてみます。意外と高値がつくものもありますが、お宝発見というほどではありません。

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【全12種類】国際文通週間切手の買取価格・鑑定価値《販売相場一覧》

では国際文通週間切手の買取価格は、どの程度が相場なのでしょうか。全12種類の切手を紹介しますが、1つずつ買取額は異なっています。高いものとそうでないものもあるので、売却するのなら専門家に鑑定してもらいましょう。

①【国際文通週間-東海道五十三次】鑑定価値と買取価格相場

(画像出典:日本郵便趣味協会) 時代 1952年~62年
価値 D
相場 100円~300円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1952年~62年にわたって発行された国際文通週間切手が、東海道五十三次です。ゴール地点である京師から発行が開始されたのが特徴で、比較的に高値で取引されています。額面は24円~40円の3種類が発行されました。

  • バラの買取価格は100円~300円程度
  • シートだと1万円以上で取引される

最も買取額が高いのは1960年発行の蒲原です。場所によっても買取額が変わっているので、専門家に鑑定を受けた方がいいでしょう。

②【国際文通週間-錦絵(明治文明開化期)】鑑定価値と買取価格相場

(画像出典:日本郵便趣味協会) 時代 1970年~72年
価値 D
相場 50円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1970年~72年の国際文通週間切手が錦絵シリーズです。錦絵は木版浮世絵の完成形といえるもので、分業による多色刷りが特徴だと言えます。江戸時代から明治の末期あたりまで利用されていました。

  • 駅逓寮図、鉄道馬車図、永代橋の3つがある
  • 買取額はいずれもバラで50円程度
  • シートでも500円程度

基本的には額面ベースでの取引になると考えてください。状態が悪いと買取額もダウンします。

③【国際文通週間-日本人形】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-日本人形 時代 1982年~87年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1982年~87年の国際文通週間切手は日本人形をテーマとしたシリーズです。基本的に人形作家が製作した作品をデザインとして採用したものです。人間国宝の平田郷陽氏が手掛けた作品を、モチーフとしたものが初回発行されました。

  • バラの買取額は額面ベースでの取引
  • シートだと1300円~1500円程度

いずれの人形シリーズもプレミア価格はついていませんが、将来的にはつく可能性もあるでしょう。

④【国際文通週間-絵巻物】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-絵巻物 時代 1989年~93年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1989年~93年にかけての国際文通週間切手は絵巻物が採用されています。絵巻物は横に長い画面を使って、物語や情景を連続して表現したものです。漫画の元祖とも呼ばれていて、最古のものは奈良時代の絵因果経となります。

  • 通常品・美品ともに原則額面ベースでの取引
  • シートも額面の10倍がベース

1000万枚もの発行枚数があるため、希少価値はほぼありません。ただ大切に保管していると将来的に高値がつく可能性もあるでしょう。

⑤【国際文通週間-花鳥画と浮世絵】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-花鳥画と浮世絵 時代 1996年~99年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1996年~99年まで発行された国際文通週間切手が花鳥画・浮世絵です。1年で3種類ずつ発行されていて、各ペアが連刷されたことで有名でしょう。

葛飾北斎など著名な浮世絵師の作品が多く取り上げられていて、デザイン的にも優れたものだと言えます。

  • 買取額は基本的に額面がベース
  • シートだとバラの10倍がベース

連刷されているシリーズものですので、切り離さないのが原則となります。切り離した場合は買取額が低くなるでしょう。

⑥【国際文通週間-国際連合加盟50周年記念(2006年)】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-国際連合加盟50周年記念(2006年) 時代 2006年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

2006年の国際文通週間切手は特別なものが発行されました。後述しますが2006年は2度目の東海道五十三次シリーズが発行中でしたが、国際連合に加盟して50年という特別な年であったことから、オリジナル切手が販売されたのです。

  • 額面90円・110円ともにバラは額面ベースでの取引
  • 同シートは額面を10倍したもので取引

画家の佐和貫利郎氏がデザインを手掛けていて、地球とコスモスに国連のシンボルマークが描かれています。

⑦【国際文通週間-東海道五十三次】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-東海道五十三次 時代 2000年~09年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

2000年~09年まで発行された国際文通週間切手に採用されたのは、2度目となる東海道五十三次です。

国際文通週間切手の最初に発行され、高く評価されたことから2度目の採用になりました。発行枚数にバラツキはありますが、基本的に買取額は変わりません。

  • 通常品と美品のバラだと額面がベースになる
  • シートはバラ額面を10倍したもの

シリーズをすべて揃えてきれいに保管していると、将来的にはプレミア価格がつきそうな切手だと言えるでしょう。

⑧【国際文通週間-日本】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-日本 時代 2010年~12年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

2010年~12年の国際文通週間切手が日本画です。伊東深水などの美人画が中心になって発行されたもので、デザイン的にも美しいのが特徴だと言えるでしょう。近年発行の切手ですので、特にプレミア価格はついていません。

  • 通常品・美品ともに額面がベースになっている
  • シートは900円~1300円程度

シートを複数枚売るのなら、まとまった買取額も期待できるでしょう。ちなみに額面が3種類、3年間の発行なので9種類の切手があります。

⑨【国際文通週間-富嶽三十六景】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-富嶽三十六景 時代 1963年~69年
価値 D
相場 40円~200円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1963年~69年の国際文通週間切手で採用されたのが富嶽三十六景です。葛飾北斎が描いた浮世絵のシリーズになっていて、やはり知名度の高い図柄の方が買取額も高くなっているのが特徴です。ただし初回発行の東海道五十三次には届きません。

  • バラの買取額が40円~200円程度
  • 神奈川沖浪裏は買取額がアップする可能性が高い

保存状態の良いものが残存しているため、希少価値はさほど高くないです。

⑩【国際文通週間-大和絵(鳥)】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-大和絵(鳥) 時代 1973年~81年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1973年~81年に渡って発行された国際文通週間切手が大和絵です。大和絵とは平安時代から発展した日本画の1つです。源氏物語絵巻などが有名ですが、このシリーズでは鳥をテーマとしています。

  • 買取額はバラで額面がベースになる
  • シートは500円~1300円程度

シートにバラツキがあるのは、発行年数によって切手の額面が上がったためです。

⑪【国際文通週間-歌舞伎役者】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-歌舞伎役者 時代 1988年
価値 D
相場 額面80円~120円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1988年の国際文通週間切手には歌舞伎役者が採用されています。これは歌舞伎座が100周年を迎えたこともあり、岩井粂三郎の千代と歌川豊国の佐々木巌流が取り上げられました。この年から1年に複数額面が発行されています。

  • 千代の通常品と美品は額面80円がベース、シートは上限800円程度
  • 巌流の通常品と美品は額面120円ベース、シートで上限1200円

まだ近年に発行されたものであるだけに、プレミア価格にはなっていません。

⑫【国際文通週間-屏風絵】鑑定価値と買取価格相場

国際文通週間-屏風絵 時代 1994年~95年
価値 D
相場 額面ベース
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

1994年~95年に発行された国際文通週間切手が屏風絵です。3つの額面があるため2年間で6種類の切手が発行されています。屏風絵とは室町時代辺りからはやったもので屏風に描かれた絵のことです。

  • いずれもバラだと額面がベースで取引されている
  • シートも原則としてバラ額面の10倍での取引

遊楽図とタイトルがついたものがありますが、これは桃山~江戸初期に流行った風俗画のことです。囲碁やかるたなどに興じる町民の姿が描かれています。

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国際文通週間とは~基礎知識と2020年のデザインについて~

国際文通週間についても基礎的なことをまとめておきます。そもそも国際文通週間とは、文通によって相互理解を深めることで世界平和に貢献をしようという国際的なイベントになります。

万国郵便連合の結成日が10月9日なので、この日を含む1週間が該当します。日本では1958年から毎年発行されていて、2020年の現在でも続いているのです。

ポイント

ちなみに毎年国際文通週間切手を発行しているのは、日本のほかはタイ王国のみになります。

最新の国際文通週間切手は2019年の10月に発行されたもので、2013年から続く第3回東海道五十三次シリーズの1つです。ただ2014年からは作者である歌川広重の浮世絵もデザインとして採用されています。

まとめ

切手

国際文通週間切手の買取価格についてでした。国際文通週間切手とは毎年発行されているもので、国際文通週間にちなんだものです。発行初期の切手については買取価格もプレミアがいくらかついています。

ですが毎年発行であるため、近年になって発行されたものも少なくありません。そうした切手についてはプレミア価格なっていないのです。

取引は原則として額面がベースになっています。ただデザインが美しいものが多いので、大切に保管しておくと将来的に高値がつくかもしれません。