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お年玉切手シートの買取価格はいくら?鑑定価値&売買相場《全12種類》

切手

最近では年賀状を送る人も少なくなってきましたが、お年玉付き年賀はがきの景品を楽しみにしている人も少なくありません。

中でも入手しやすいのが、お年玉切手シートでしょう。およそですが50枚に1枚が当たりだとされます。このお年玉切手シートですが、実はプレミアがついているものもあるのです。

毎年の干支をデザインして作られるものですが、当選しなければ入手できません。そこで価値のあるお年玉切手シートの買取価格などを見ていきましょう。

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【全12種類】お年玉切手シートの買取価格・鑑定価値《売買相場一覧表》

お年玉切手シートの買取価格は幾らになるのでしょうか。ただ近年に発行されたものにプレミア的な価値は、現在のところありません。価値があるのは初期に発行されたものとなっています。

①【昭和25年お年玉切手シート(応挙の虎)】鑑定価値と買取価格相場

(画像出典:日本郵便趣味協会) 時代 1950年
価値 C
相場 3000円~6000円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

お年玉切手シートで最も値段が高くなるのは、昭和25年に発行された応挙の虎になります。日本で初めて発行されたお年玉切手シートで、非常に珍しいものだと言えるでしょう。

  • 買取価格は通常品で3000円~6000円
  • 美品だと6000円~1万円
  • 使用済みのものだと5000円~1万1000円

とお年玉切手シートの中では、最も高い買取価格になっています。もし家を整理していてタンスの奥から出てきたといった時は、専門の買取店で査定を受けた方がいいでしょう。

②【昭和26年お年玉切手シート(少女と兎)】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1951年
価値 C
相場 1000円~1500円程度
素材
画像出典 なし

日本で2番めに発行されたお年玉切手シートが、少女と兎になります。昭和26年の発行で、2円切手が5枚で1枚のシートです。応挙の虎ほどではありませんが、希少価値が高いことからそれなりの買取価格になっています。

  • 通常品は1000円~1500円程度
  • 美品で1500円~2500円程度
  • 使用済みなら900円~3000円程度

買取業者によっても査定額が変わってくるので、より高く売却したい人は相見積もりを取った方がいいでしょう。

③【昭和27年お年玉切手シート(翁の面)】鑑定価値と買取価格相場

昭和27年お年玉切手シート(翁の面) 時代 1952年
価値 D
相場 500円~800円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和27年に発行されたお年玉切手シートが翁の面です。5円切手が4枚で一組となっています。買取価格的にはさほどではありませんが、それでも希少価値が高いため、プレミアがついています。

  • 通常品の買取価格は500円~800円程度
  • 美品だと1000円~3000円前後
  • 使用済みでも500円~3200円程度

お正月の後に発行されたものであるため、当時の年賀状には使用されていません。そのため他のものよりも、使用済みの希少価値が高くなっています。

④【昭和28年お年玉切手シート(三番鼠)】鑑定価値と買取価格相場

昭和28年お年玉切手シート(三番鼠) 時代 1953年
価値 D
相場 500円~1000円前後
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和28年に発行されたお年玉切手シートが三番叟です。三番叟とは御所から贈り物への返礼として使われていたものです。一見して6枚綴に見えますが、5円切手が4枚で一組のシートになります。

  • 通常品の買取価格は500円~1000円前後
  • 美品だと1000円~2500円程度
  • 使用済みは500円~2500円程度

お年玉切手シートの中では高値をつけているものの1つです。

注意点

状態が悪いと価値が大きく下がってしまうので、保管には注意してください。

⑤【昭和29年お年玉切手シート(三春駒)】鑑定価値と買取価格相場

昭和29年お年玉切手シート(三春駒) 時代 1954年
価値 D
相場 500円~1000円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和29年のお年玉切手シートには、福島県の郷土玩具の三春駒がデザインされているのが特徴です。三春駒は蝦夷征伐で征夷大将軍に任命された坂上田村麻呂が、苦戦していた時に木馬に助けられたという伝説に由来します。

  • 通常品の買取価格は500円~1000円程度
  • 美品だと1000円~1500円
  • 使用済みでも400円~2000円

使用済みの場合だと特に初日カバーが重視されています。希少価値が高いため、もし手元にあるのなら専門店に買取を依頼した方がいいでしょう。

⑥【昭和30年お年玉切手シート(だるま)】鑑定価値と買取価格相場

昭和30年お年玉切手シート(だるま) 時代 1955年
価値 D
相場 500円~600円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和30年のお年玉切手シートには、金沢の郷土玩具加賀起き上がりがデザインされたものです。前年の三春駒からこの郷土玩具シリーズが始まっていて、後にお年玉切手シートの定番デザインになります。

  • 通常品の買取価格は500円~600円
  • 美品だと600円~1000円
  • 使用済みでも400円~1000円

この加賀起き上がりから印刷方式にグラビア2色が採用されています。そのため前年までのお年玉切手シートよりも、鮮やかになりました。

⑦【昭和31年お年玉切手シート(こけし)】鑑定価値と買取価格相場

昭和31年お年玉切手シート(こけし) 時代 1956年
価値 D
相場 100円~300円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和31年発行のお年玉切手シートは、東北の玩具であるこけしがデザインされています。図柄に採用されたのはこけしとえじこです。どちらも宮城県の郷土品なのですが、なぜか東北の玩具と紹介されています。

  • 通常品だと買取価格は100円~300円程度
  • 美品でも300円~500円前後
  • 使用済みでも100円~500円程度

プレミアがついているお年玉切手シートとは言っても、さほど希少価値は高くありません。そのため状態次第では100円程度にしかならないこともあります。

⑧【昭和32年お年玉切手シート(だんじり)】鑑定価値と買取価格相場

昭和32年お年玉切手シート(だんじり) 時代 1957年
価値 D
相場 100円~150円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和32年に発行されたお年玉切手シートが、通称だんじりです。長崎県の郷土玩具であるクジラのだんじりがデザインに採用されています。同県ではクジラヒョンキとも呼ばれるものです。

  • 通常品の買取価格は100円~150円程度
  • 美品なら150円~250円
  • 使用済みで100円~250円程度

買取額としてはさほど高くありません。ただ複数枚をまとめて売れば、若干の上乗せも期待できるでしょう。

⑨【昭和33年お年玉切手シート(犬張子)】鑑定価値と買取価格相場

昭和33年お年玉切手シート(犬張子) 時代 1958年
価値 D
相場 30円~50円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和33年に発行されたお年玉切手シートは、犬張子と呼ばれています。犬張子は東京の玩具です。江戸末期に浅草にあったいせ辰という、江戸千代紙やおもちゃ絵の版元のものが採用されました。

  • 通常品の買取価格は30円~50円程度
  • 美品だと50円~60円前後
  • 使用済みで30円~60円

希少価値はさほど高くないため、買取価格もそれなりです。ただし初日カバーであれば、買取価格もアップするでしょう。

⑩【昭和34年お年玉切手シート(鯛えびす)】鑑定価値と買取価格相場

昭和34年お年玉切手シート(鯛えびす) 時代 1959年
価値 D
相場 30円~50円
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和34年のお年玉切手シートは鯛えびすと呼ばれています。高松が発祥の玩具が鯛えびすです。もともと嫁入り人形として使われていたものですが、戦後には衰退しています。現在では郷土玩具として親しまれているものです。

  • 通常品の買取価格は30円~50円
  • 美品だと50円~60円
  • 使用済みでも30円~60円

発行枚数も1000万枚を超えていることから、基本的に希少価値はありません。それでも初期のお年玉切手シートということで、若干の価値がついています。

⑪【昭和35年お年玉切手シート(米喰ねずみ)】鑑定価値と買取価格相場

昭和35年お年玉切手シート(米喰ねずみ) 時代 1960年
価値 D
相場 30円~50円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和35年のお年玉切手シートは米喰ねずみになります。金沢の郷土玩具である米喰ねずみが、デザインに採用されたことからの別名です。

江戸末期に流行ったからくり人形から着想を得たもので、バネを押すとねずみが米を食べるように動きます。

  • 通常品の買取価格は30円~50円程度
  • 美品でも50円~60円
  • 使用済みなら30円~60円

ねずみは多産であることから、お金が増える願掛けとして米喰ねずみは親しまれているものです。

⑫【昭和36年お年玉切手シート(赤べこ)】鑑定価値と買取価格相場

昭和36年お年玉切手シート(赤べこ) 時代 1961年
価値 D
相場 40円~60円程度
素材
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和36年に発行されたお年玉切手シートは、赤べこと呼ばれています。デザインとしては赤べこと金べこっこの2つが採用されました。

福島県と岩手県の郷土玩具になり、お年玉切手シートのデザインでは初となる複数県の玩具が描かれているのが特徴です。

  • 通常品で40円~60円程度
  • 美品だと50円~70円前後
  • 使用済みは40円~70円程度

若干ですがプレミア価格が高くなっているのは、やはり郷土玩具シリーズで初となる要素があるからでしょう。

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お年玉切手シートとは~製造発行の背景や価値について~

最後にお年玉切手シートについて、基礎的な部分を確認しておきましょう。お年玉切手シートは年賀状などについているお年玉くじの景品として発行されています。景品としてしか入手できないのが大きな特徴でしょう。

我が国では昭和10年から年賀切手が発行されるようになりました。その後昭和25年になって、お年玉切手シートが発行されています。

ポイント

現在では各年の干支がデザインとして採用されていますが、初期は干支にこだわってはいませんでした。

能からデザインが採用されたり、郷土玩具が描かれていたのが特徴です。この時期のものは、額面以上の買取額になっています。そのためお年玉切手シートの中では、プレミアがついているものだと言えるでしょう。

まとめ

切手

お年玉切手シートの買取価格についてでした。お年玉切手シートと言えば、毎年お年玉付年賀はがきの景品として入手できます。

発行されたのは昭和25年からで、買取価格が額面以上になっているのは昭和36年発行までの12種類です。特に初期に発行された応挙の虎は、美品であれば1万円程度の買取価格がつくほど高い人気があります。

年代が下がるにつれて買取価格は下がっていきますが、それでも景品として入手できるものにプレミアがつくのは貴重だと言えるでしょう。