切手の種類

【全23種類】普通切手の買取価格は?鑑定価値&売買相場《まとめ》

(画像出典:ヤフオク)

郵便局はもちろんコンビニなどでも購入できる一般的な切手を普通切手と言います。普通切手は主に郵便料金の納付を目的として発行されたもので、ハガキや封筒に必要な額面の切手を貼れば送ることができます。

普通切手は何の価値がないものと思うかもしれませんが、現行の普通切手ではなく昔に発行されたものだとプレミアムな価値が付いているものもあるのです。

ここでは普通切手23種類の特徴や売買相場についてまとめていますのでお持ちの方はチェックしてみてください。

【全23種類】普通切手の買取価格・鑑定相場《価値一覧表》

普通切手は一般的にハガキや封筒を送るときに使用するもので、古いものだと残っているものが少なくなってしまっているものもあります。ここでは普通切手全23種類の特徴や買取価格をまとめていますので、参考にしてみてください。

①【竜文切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1871年3月1日(現在の4月20日)
価値 C
相場 48文:2,000円から1万5,000円
100文:2,000円から3万円
200文:3,000円から10万円
500文:5,000円から10万円
額面・種類 48文、100文、200文、500文
画像出典 なし

竜文切手は日本で初めて発行された郵便切手です。竜がデザインされ、額面が文であるために竜文切手と呼ばれています。当時の切手は手作業で製造し、また印刷技術が未発達であったため余白のバランスや色合いに違いがあり、それによって買取価格に差が出ています。

②【桜切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1872年から1876年
価値 A
相場 1,000円から1,000万円以上
額面・種類 半銭、1銭、2銭、4銭、6銭、10銭、20銭、30銭
画像出典 なし

桜切手は竜切手に次いで発行された切手です。額面だけで言えば8種類ですが、額面の表記やカナの有無、材質、色の違いなど細分化すれば40種類以上にも上ります。時代が古いということもありますが、非常に鑑定価値が高い切手が多く、すべての切手の中でもトップクラスの価値があります。

中には1枚で数千万円から億を超える価値のものもあるのです。

③【竜銭切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1872年
価値 C
相場 半銭:1,000円から9,000円
1銭:9,000円から45万円
2銭:4,000円から2万5,000円
5銭:1万円から4万円
額面・種類 半銭、1銭、2銭、5銭
画像出典 なし

竜銭切手は日本で2番目に発行された切手で、1番目の竜文切手の額面が文なのに対して、竜銭切手は額面が銭となっています。竜銭切手は発行期間が非常に短く、残存枚数も少ないこともあり鑑定価値が高くなっています。

特に1銭切手は第1版から第3版までありますが、第3版は並品でも10万円以上、状態が良ければ40万円を超える価値があります。

④【鳥切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1875年
価値 C
相場 12銭:3,000円から20万円
15銭:3,000円から2万5,000円
45銭:4,000円から7万円
額面・種類 12銭、15銭、45銭
画像出典 なし

鳥切手は日本で4番目に発行された切手で、12銭・15銭・45銭の3種類の額面がありますが、さらにそれぞれイ・ロ・ハのカナ表記もあります。鳥切手は日本で最後の手彫り切手となり、希少価値も高くなっています。

特に12銭・ハだと状態がよければ20万円で買取されることもあります。

⑤【小判切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1876年から1892年
価値 C
買取相場 3,000円から3万円
額面・種類 旧小判:5厘から50銭まで17種類
U小判:1銭から5銭まで3種類
新:5厘から1円まで10種類
画像出典 なし

小判切手は日本で初めて凸版印刷によって作られた切手で、実に23年もの間発行されていました。額面も豊富で、大きく分けると旧小判、U小判、新小判があり、その数は30種類にも上ります。印刷技術が向上されたことにより発行枚数も豊富です。

それでも古い切手ですので買取価格は高く、1枚で数万円にもなる切手もあります。

⑥【菊切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1899年から1908年
価値 C
相場 100円から9,000円
額面・種類 5厘から1円まで15種類
画像出典 なし

菊切手は1899年から10年間発行された普通切手で、全部で15種類あります。当時は日本は戦時中にあり、日清戦争や日露戦争に勝利を収めていた時代で、菊切手には天皇家の紋章でもある菊の花が中央に大きくデザインされています。

これまでの普通切手よりは価値が下がりますが6銭、8銭、15銭、20銭などは特に高く買取してもらえます。そして当時は偽物も出回っており、今は逆に偽物の菊切手の方が価値が高くなっています。

⑦【旧高額切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1899年から1908年
価値 C
相場 5円:6,000円から6万円
10円:8,000円から9万円
額面・種類 5円、10円
画像出典 なし

旧高額切手とは、当時としてはこの額面の切手はかなり高額なためそう呼ばれています。当時は銭が一般的でしたから、5円、10円は異例ともいえるほどの高額だったのです。この当時は電信や電話が普及し始めた頃で、この旧高額切手は主に電話料金の支払いや加入登記のために使われたものです。

⑧【田沢切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1913年から1937年
価値 D
相場 200円から10万円
額面・種類 5厘から1円まで11種類
画像出典 なし

田沢切手は1913年から25年間発行された切手で、日本で初めて切手のデザインを公募で行われました。デザインは逓信省の技官であった田沢昌言氏のものが採用されたことから、田沢切手と呼ばれています。

田沢切手は長期間にわたり発行され、残存枚数も大きな差があります。そのため買取価格にも大きく差があり、安いものでは200円ですが高いものは10万円にもなる場合があります。

⑨【富士鹿切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1922年から1937年
価値 C
相場 4銭:200円から8,000円
8銭:1,000円から2万円
20銭:1,000円から8,000円
額面・種類 4銭、8銭、20銭
画像出典 なし

富士鹿切手は1922年から16年間にわたり発行された普通切手で、菊切手の偽造が多かったことから様々な偽造対策が取られているのが特徴です。また用紙の変更なども実施されており、同じ額面でも5つに細分化されます。

そのため買取価格も種類によって差があります。

⑩【震災切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1923年
価値 D
相場 5厘から3銭:30円から400円
4銭、5銭:200円から2,000円
8銭から20銭:400円から4,000円
額面・種類 5厘から20銭まで9種類
画像出典 なし

震災切手とは1923年9月に発生した関東大震災により切手印刷工場が被災し、切手の原版や在庫が焼失したために応急的に発行された切手です。

⑪【新高額切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1924年から1937年
価値 C
相場 5円大正毛紙:3,000円から1万5,000円
5円昭和白紙:6,000円から3万3,000円
10円大正毛紙:5,000円から2万5,000円
10円昭和白紙:6,000円から3万3,000円
額面・種類 5円、10円
画像出典 なし

新高額切手とは1924年から14年間発行されていた普通切手です。額面が5円と10円で当時としては高額で、旧高額切手に対してこちらは新高額切手と呼ばれています。郵便切手としてではなく、主に電話料金の支払いや加入登記のために発行されています。

⑫【風景切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1926年から1937年
価値 D
相場 2銭:30円から200円
6銭:120円から800円
10銭:100円から800円
額面・種類 2銭、6銭、10銭
画像出典 なし

風景切手とは1926年から12年間発行された切手で、富士山、日光東照宮陽明門、名古屋城の風景がデザインされています。紙質や色が異なるものもありますが、いずれも発行枚数・残存枚数も多いため買取価格はそれほど高くありません。

⑬【第一次昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

第一次昭和切手 時代 1937年から1944年
価値 D
相場 5円、10円:300円から2,000円 シート7万円から25万円
6銭、10銭、1円:60円から350円 シート1万円から3万5,000円
その他:10円から200円 シート1,800円から2万円
額面・種類 5厘から10円まで19種類
画像出典 日本郵便趣味協会

第一次昭和切手は1937年から8年間発行された普通切手で額面がそれぞれ19種類あります。さらに一部の額面に切手がロール状に巻かれて販売されたコイル切手もあります。

⑭【第二次昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

第二次昭和切手 時代 1942年から1946年
価値 D
相場 2銭(木船・横透かし):700円から5,000円 シート18万円から60万円
1銭、4銭、5銭(糊あり)、6銭、7銭:1円から30円 シート300円から4,500円
その他:10円から250円 シート1,000円から3万円
額面・種類 1銭から40銭まで14種類
画像出典 日本郵便趣味協会

第二次昭和切手は第二次世界大戦の最中に発行された普通切手です。戦時中のため切手の作りは簡素になってきており、多くの切手は数十円程度になります。ただ2銭木船横透かしのみ高額で取引されています。

⑮【第三次昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

第三次昭和切手 時代 1945年から1946年
価値 D
相場 10円:600円から2,000円 シート9万円から30万円
10銭勅額:600円から2,000円 シート6万円から20万円
5銭:150円から900円 シート1万5,000円から9万円
5円:100円から400円 シート1万円から4万円
その他:5円から100円 シート500円から1,500円
額面・種類 3銭から10円まで9額面11種類
画像出典 日本郵便趣味協会

第三次昭和切手は終戦直後に発行された普通切手です。この中で「敵國降伏」と書かれた10銭勅額はこの文字がGHQへの刺激になるとしてすぐに廃止されたため発行数が少なくなっています。

⑯【第一次新昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

第一次新昭和切手 時代 1946年から1947年
価値 D
相場 15銭から100円まで10種類
額面・種類 50円、100円:1,500円から5,000円 シート20万円から55万円
10円:600円から2,000円 シート7万円から25万円
15銭横透かし:400円から1,500円 シート1万5,000円から9万円
5円:200円から600円 シート2万円から6万円
その他:10円から250円 シート1,000円から2万円
画像出典 日本郵便趣味協会

第一次新昭和切手は戦後の1946年に発行された普通切手で、これまでの切手とは異なり平和的な図柄が多くなっています。

⑰【第二次新昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

第二次新昭和切手 時代 1946年から1948年
価値 D
相場 50円、100円:1,200円から5,000円 シート15万円から60万円
10円:400円から1,000円 シート4万円から12万円
15銭(国名右書き)、1円、4円、5円:100円から500円 シート1万円から12万円
その他:10円から250円 シート1,000円から3万円
額面・種類 30銭から100円まで11種類
画像出典 日本郵便趣味協会

第二次新昭和切手は郵便料金の値上げに伴って発行された普通切手です。50円と100円切手は発行枚数が少なく、買取価格が高くなっています。

⑱【第三次新昭和切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1948年
価値 D
相場 1.5円:20円から150円 シート4,000円から1万5,000円
2円:70円から500円 シート1万5,000円から5万円
3.8円:60円から450円 シート1万円から4万5,000円
10円:250円から900円 シート3万円から10万円
額面・種類 1.5円、2円、3.8円、10円
画像出典 不明

第三次新昭和切手は同年の郵便料金の値上げに伴って発行された普通切手です。この切手から菊花紋章がなくなっています。4種類の切手は額面以上の価値がありますが、特に10円切手が価値が高くなっています。

⑲【産業図案切手】鑑定価値と買取価格相場

産業図案切手 時代 1948年から1949年
価値 D
相場 100円:4,000円から3万円 シート100万円から300万円
500円:4,000円から2万5,000円 シート80万円から270万円
5円(茶摘み)、20円、30円:300円から2,500円 シート6万円から30万円
その他:20円から1,000円 シート3,000円から10万円
額面・種類 2円から500円まで11額面12種類
画像出典 日本郵便趣味協会

産業図案切手は1948年から発行された普通切手で、戦後の復興から日本を支えた労働者たちが描かれています。この中でも100円、500円切手は高額で取引されています。

⑳【昭和すかしなし切手】鑑定価値と買取価格相場

昭和すかしなし切手 時代 1951年から1952年
価値 D
相場 100円:4,000円から2万5,000円 シート80万円から270万円
500円:3,500円から2万円 シート70万円から240万円
30円:1,500円から1万円 シート30万円から120万円
3円、4円、8円、10円、20円:300円から3,500円 シート5万円から45万円
2円、6円:20円から300円 シート2,500円から3万円
額面・種類 2円から500円まで10種類
画像出典 日本郵便趣味協会

昭和すかしなし切手は1951年から発行された普通切手で、産業図案切手の透かしなし用紙へ切り替えられた切手です。

㉑【第一次動植物国宝図案切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1950年から1951年
価値 D
相場 80銭から50円まで7種類、80銭から50円まで4種類の小型シート
額面・種類 50円:1,300円から9,000円 シート25万円から100万円
14円: 500円から3,500円 シート10万円から35万円
24円:400円から2,500円 シート4万円から15万円
5円(濃縁)、10円:150円から1,300円 シート3万5,000円から15万円
80銭、1円、5円:20円から300円 シート3,000円から4万5,000円
画像出典 なし

第一次動植物国宝図案切手は1950年から発行された普通切手で、動植物や国宝が題材となっています。

㉒【第二次動植物国宝図案切手】鑑定価値と買取価格相場

noimage 時代 1952年から1959年
価値 D
相場 500円:700円から4,500円 シート2万5,000円から9万円
30円、55円、100円:200円から2,000円 シート3万円から20万円
24円、35円、75円:150円から900円 シート1万5,000円から6万円
4円、10円、14円:40円から300円 シート4,000円から4万円
その他:額面から300円 シート額面から1万円
額面・種類 1円から500円まで18種類
画像出典 なし

第二次動植物国宝図案切手は1952年から8年間発行された普通切手で、動植物や国宝が題材となっています。

㉓【第三次動植物国宝図案切手】鑑定価値と買取価格相場

第三次動植物国宝図案切手 時代 1961年から1965年
価値 D
相場 80円:ヤマドリ 90円:風神 100円:タンチョウヅル 120円:迦陵頻伽など
★買取相場/90円、100円、120円:200円から1,300円 シート2万円から15万円
その他:額面から300円 シート100円から3万円
額面・種類 4円から120円まで10種類
画像出典 日本郵便趣味協会

第三次動植物国宝図案切手は1961年から5年間発行された普通切手で、動植物や国宝が題材となっています。状態が悪ければ額面通りの価値しかありませんが、それでも90円・100円・120円切手は買取価格が高くなります。

普通切手とは~製造発行の背景や価値について~

普通切手とはコレクションとして残しておくための特別な切手ではなく、ハガキや封筒を送る際の郵便料金の納付を目的として発行されています。普通切手が発行されたのは明治初期で、当時は手彫切手だった上に残存枚数も少ないため希少価値が高いものも多いです。

普通切手ですから基本的に使用する事が多い切手ですので、既に使用済のものもあるでしょう。それでも古い時代の普通切手なら価値があるものもあります。

逆に新しい年代の普通切手だとほとんど額面通りしか価値がないものも増えてきますし、使用された切手だと買取不可となるものもあるのです。

また普通切手はコイルのように巻かれたコイル切手や複数枚つながったシートなどもあります。そういったものだとバラよりも高く買取されます。

まとめ

(画像出典:ヤフオク)
(画像出典:ヤフオク)

このように普通切手と言っても年代が古くなれば1枚で数万円もの価値がある切手もあります。ただ普通切手は明治初期から発行されているため、その時代によって額面だけでなく切手の材質やデザインもいろいろあります。

ぱっと見は同じ切手に見えても、価値が大きく異なるものもあるのです。また使用済でも価値があるものもあります。ですので、もし古い普通切手をお持ちの方は未使用・使用済関係なく、しっかりとした鑑定士のいる買取店に査定してもらいましょう。