【軍事切手】全7種の買取価格いくら?鑑定価値&売買相場《一覧表》
切手には様々な種類があります。その中の1つが軍事切手です。軍人が郵便を利用する時に使うものだと考えてください。これには郵便依頼の数を管理する目的などもあったそうです。
海外の軍事切手には独自のデザインのものがあります。ですが国内の軍事切手には独自デザインのものがありません。
そのためどの程度の買取価格になるのか、基準が分からない人も多いでしょう。そこで軍事切手の買取価格を詳しく調べてみました。
【全7種類】軍事切手の買取価格・鑑定相場《価値一覧表》
日本国内で発行された軍事切手は、全部で7種類あります。それぞれに異なる価格がついているのですが、実は現存数が少ないことから100万円以上の値になるプレミア切手もあるのです。そこで1つずつ買取価格を確認します。
①【軍事加刷Ⅰ型】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1910年~1914年 | |
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価値 | D | |
相場 | 種類による | |
額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | なし |
軍事切手には大きく分けて2種類があります。軍事加刷Ⅰ型とⅡ型です。この2つについては切手の名称ではありません。軍事切手の種類を総称する呼び方だと考えてください。
- Ⅰ型は加刷された軍と事の間隔が4ミリ程度
- Ⅰ型は1910年~1914年までの間に発行されている
といった特徴があります。Ⅱ型と比較すると、若干ですが軍事の文字の間が広いのがⅠ型であると考えてください。軍事切手の種類の総称であるため、買取価格はありません。
②【軍事加刷Ⅱ型】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1924年~1933年 | |
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価値 | D | |
相場 | 種類による | |
額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | なし |
軍事加刷Ⅱ型というのも、Ⅰ型と同様に軍事切手の種類の総称です。Ⅰ型は前期発行分であり、後期発行分になるのがⅡ型となっています。特徴は以下の通りです。
- 1924年~1933年に発行された
- 軍事の文字の間隔が約2ミリ程度
Ⅰ型は文字間が4ミリ程度ですので、約半分程度になっているのがⅡ型の特徴です。Ⅰ型とⅡ型の両方を比べると、初心者でも一見して分かるくらいに違いがあります。こちらも総称なので買取価格はありません。
③【菊切手加刷軍事切手】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1910年 | |
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価値 | C | |
相場 | 買取価格は4000円~8000円前後 美品だと1万円~1万5000円程度 使用済みでも1000円~3500円程度 |
|
額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | 福ちゃん |
普通切手の1つである菊切手に軍事という文字が加刷されたものが、聞く切手加刷軍事切手になります。分類としては前期発行分のⅠ型のみです。
- 買取価格は4000円~8000円前後
- 美品だと1万円~1万5000円程度
- 使用済みでも1000円~3500円程度
1910年発行と100年以上前の切手のため、美品の現存数が少なくなっています。そのため多少の劣化程度なら、大きく価値は下がらないでしょう。
④【旧大正毛紙加刷軍事切手】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1914年・1924年 | |
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価値 | C | |
相場 | Ⅰ型は500円~1000円 美品で1000円~2000円 Ⅱ型は2000円~3000円 美品で3000円~6000円 |
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額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | 福ちゃん |
旧大正毛紙加刷軍事切手には前期発行と後期発行の2種類があります。厳密には7つの種類が発行されていますが、基本的にはⅠ型とⅡ型で買取評価がされている切手です。
- Ⅰ型は500円~1000円
- 美品で1000円~2000円
- Ⅱ型は2000円~3000円
- 美品で3000円~6000円
若干ですがⅡ型の方が買取価格が高くなっているのが特徴です。ただしⅠ型でも縦長ではなく、正方形の切手があります。この正方形のもののみは希少価値が高く、1枚で3万円以上の価値がつくでしょう。
⑤【青島軍事切手】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1921年 | |
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価値 | A | |
相場 | 通常品でも15万円~30万円 美品だと30万円~50万円 使用済みでも10万円以上 |
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額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | なし |
青島軍事切手は、当時は日本領であった山東半島の青島局で発行されたものです。臨時に発行された軍事切手であるため、現存する数が非常に少なくなっています。
- 通常品でも15万円~30万円
- 美品だと30万円~50万円
- 使用済みでも10万円以上
有名なお宝鑑定番組でも紹介されるほどの切手で、出す場所や状態にもよるのですが1枚で100万円以上の値がついてもおかしくありません。
⑥【大正白紙加刷軍事切手】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1913年 | |
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価値 | C | |
相場 | 通常品だと5000円~1万円 美品で1万円~2万5000円 |
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額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | 福ちゃん |
大正白紙加刷軍事切手は3種類あるのですが、どれもデザイン的にはほぼ同じです。縦横のサイズが若干異なる程度なので、よほど詳しい人でないと見分けるのは難しいでしょう。
- 通常品だと5000円~1万円
- 美品で1万円~2万5000円
価格に幅があるのは、3種類をまとめているためです。3種類で最も高額なのは正方形のものですが、見分けが難しいので専門家に鑑定を受けるべきでしょう。
⑦【新大正毛紙加刷軍事切手】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 年 | |
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価値 | D | |
相場 | 2ミリなら3000円~5000円 美品で5000円~1万円 1ミリだと2万5000円~5万円 美品は5万円~10万円 2.3ミリなら5000円~1万円 美品は1万円~2万円 |
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額面・種類 | 3銭 | |
画像出典 | 福ちゃん |
新大正毛紙加刷軍事切手は、後期発行分のⅡ型のみとなります。全部で4つの種類があるのですが、こちらの見分けるのは文字の間隔です。
- 2ミリなら3000円~5000円
- 美品で5000円~1万円
- 1ミリだと2万5000円~5万円
- 美品は5万円~10万円
- 2.3ミリなら5000円~1万円
- 美品は1万円~2万円
といったように若干ですが買取額が異なっています。もし1ミリの美品が見つかったのなら、必ず専門家に鑑定してもらいましょう。
軍事切手を査定相場より高く売るなら『バイセル』がおすすめ
軍事切手とは~青島軍事切手は偽物が多い~
最後に軍事切手について確認しておきましょう。先述したように軍事切手とは、軍人が郵便を利用する際の数を管理する目的で発行されたものです。現在では郵便以外の通信技術が発達したため、軍事切手が発行されることはなくなっています。
日本の場合だと1900年代の初頭に利用されていたもので、当時は日本領土であった中国の一部や朝鮮半島などに駐留していた下士官兵士に対して月に2枚支給されていたものです。
当時一般的に使われていた切手の上に、軍事という文字が加刷された簡易的なデザインとなっています。この軍事切手の中でも特に希少価値が高いのが青島軍事切手です。
正規の軍事切手発給が間に合わないことから、無断で製造したものになります。もともと印刷が粗雑なものであったことから、正規品とは見なされないこともありました。また近年では希少価値が高いことから、偽造品を作成する人もいるそうです。
まとめ
軍事切手についてのまとめでした。軍事切手とは軍人が郵便を利用する時に使うためのものです。郵便数を管理する目的で使われていたもので、日本国内では独自デザインのものはありません。
全体的に古い切手であるため、希少価値が高いことからいずれもプレミア的な価格がついていると考えてください。
ただし特に希少価値が高いのは、青島軍事切手になります。1枚で100万円を超える価値があるので、もし発見できれば必ず専門家に鑑定を受けましょう。