【風景切手】全4種の買取価格いくら?鑑定価値&売買相場《まとめ》
切手には様々なデザインのものがあります。その中でもデザインの美しさなどから、高い人気となっているのが風景切手でしょう。
ただ風景切手というのは、幾つかの種類が発行されていますので、ここでは大正時代に発行されたシリーズを紹介します。
1926年~1937年までの間に発行されたシリーズもので、大正時代に発行されたものとしては、最後になるものです。
現在からすれば約100年ほど前に発行されたものであり、希少価値も高くなっています。この風景切手の買取価格などを確認していきましょう。
【全4種類】風景切手の買取価格・鑑定価値・売買相場《一覧表》
では風景切手の買取価格について見ていきます。大正時代に発行された風景切手には、4つの種類があります。
- 2銭
- 6銭
- 10銭オレンジ
- 10銭青
この4つについて1つずつ確認していきましょう。
①【風景切手2銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1926年(平面版)・1932年(輪転版) | |
---|---|---|
価値 | D | |
相場 | 買取価格はバラ1枚で50円~200円程度 輪転版も50円~200円程度 |
|
額面・種類 | 2銭・平面版・輪転版 | |
画像出典 | なし |
風景切手の2銭は全体的に緑色のインクで印刷されています。図柄に採用されているのは富士山です。同じ図柄のものとしては大正時代発行の平面版と昭和7年から発行された輪転版があります。
- 買取価格はバラ1枚で50円~200円程度
- 輪転版も50円~200円程度
と同じような買取価格となっています。特別高いプレミアがついている訳ではありません。ですが図案の美しさから高い人気があります。
②【風景切手6銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1926年(平面版)・1937年(昭和白紙) | |
---|---|---|
価値 | D | |
相場 | 未使用バラ1枚は200円~800円前後 使用済みでも平面版なら10円~30円程度 使用済みの昭和白紙は50円~150円前後 |
|
額面・種類 | 6銭・平面版・昭和白紙 | |
画像出典 | 福ちゃん |
風景買取6銭は赤色のインクで印刷されているのが特徴です。図案としては日光東照宮の陽明門が描かれています。大正15年に発行された平面版と昭和12年の昭和白紙と呼ばれるものがあるので注意してください。
- 未使用バラ1枚の買取価格は200円~800円前後
- 使用済みでも平面版なら10円~30円程度
- 使用済みの昭和白紙は50円~150円前後
といった買取価格になっています。若干ですが希少価値が高いこともあり、使用済みでも買取価格がつくのがポイントでしょう。
③【風景切手10銭(オレンジ色)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1937年 | |
---|---|---|
価値 | D | |
相場 | 買取価格は未使用品で200円~700円程度 初日カバーは前期発行分で400円~1200円 同じく後期発行分の初日カバーは5円~15円程度 |
|
額面・種類 | 10銭・オレンジ色 | |
画像出典 | なし |
風景切手の10銭にはオレンジ色で印刷されたものと、青色のものの2つがあります。ここではオレンジの方を見ていきましょう。図案に採用されているのは名古屋城です。オレンジのものは昭和12年に発行されています。
- 買取価格は未使用品で200円~700円程度
- 初日カバーは前期発行分で400円~1200円
- 同じく後期発行分の初日カバーは5円~15円程度
風景切手の10銭には昭和12年の4月に発行されたものと、5月に発行されたものの2つがあります。発行期間が短い前期発行分の方が希少価値が高くなっている状態です。
④【風景切手10銭(青色)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1926年 | |
---|---|---|
価値 | D | |
相場 | 買取価格は200円~800円前後 使用済みなら10円前後 |
|
額面・種類 | 10銭・青色 | |
画像出典 | なし |
風景切手10銭には青色のバージョンもあります。こちらはオレンジと違って大正15年に発行されたものになります。図案としては同じく名古屋城です。
- 買取価格は200円~800円前後
- 使用済みなら10円前後
未使用品の買取価格としては、こちらの青色の方が少しだけ高くなります。ただし初日カバーのような使用済みだと、ほぼ買取価格は10円程度でしょう。
風景切手を査定相場より高く売るなら『バイセル』がおすすめ
風景切手とは~発行された経緯や歴史的背景~
最後に風景切手について確認しておきます。風景切手は1926年~1937年にかけて発行されていた風景切手のことです。大正時代の終わりから昭和の初期にかけて発行されたと考えてください。
従来発行されていた普通切手との違いとしては、白紙から毛紙に切り替わったということでしょう。この用紙の切り替えは菊切手で偽造が流行ったことから、偽造防止の意味で行われたものです。
日本国内では明治期以降から切手が発行されているのですが、風景切手以前に発行されたものは菊の紋章や竜図などのように、証票的な図柄がほとんどでした。
ですが風景や建築物などがデザインに採用されるようになったのが、この風景切手からになります。
まとめ
大正時代の終わりから昭和初期にかけて発行されていた、風景切手についての情報をまとめてみました。
日本の代表的な風景を図案として採用したことから、風景切手と呼ばれています。買取価格としてはさほど高い価値はついていません。
ですが約100年ほど前に発行されていた切手ですので、保存状態次第では高値がつく可能性もあるでしょう。逆に言えば保存状態が悪ければ、買取額も下がってしまいます。