【全9種】国際文通週間・大和絵(鳥)の買取価格は?鑑定価値&売買相場
国際文通週間には様々なシリーズ切手が発行されています。その1つが大和絵の鳥シリーズです。1973年~81年にかけて発行されていたシリーズで、鳥をテーマにした大和絵が図案に採用されています。
国際文通週間に選ばれる図案は日本らしさを伝えるものとなっているため、日本画の様式の1つである大和絵は採用されて然るべきものでしょう。
ここでは国際文通週間・大和絵(鳥)切手の買取価格などを見ていきます。
【全9種類】国際文通週間・大和絵(鳥)切手の買取価格・鑑定価値《販売相場一覧》
国際文通週間・大和絵(鳥)シリーズは1973年~81年にかけて発行されました。全部で9つの種類が発行されています。この国際文通週間・大和絵(鳥)切手の買取価格は、どの程度になっているのかを確認しましょう。
①【群鶏図(50円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1973年 | |
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価値 | D | |
相場 | 未使用品の買取額は50円 10枚綴のシートだと500円 |
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額面・種類 | 群鶏図・50円 | |
画像出典 | なし |
国際文通週間・大和絵(鳥)切手で最初に発行されたのが、1973年の群鶏図です。伊藤若冲が描いたもので、躍動感のある鶏が描かれています。奇想の画家と呼ばれる伊藤若冲の絵は、想像の部分と写実的な描写が混在するのが特徴です。
- 未使用品の買取額は50円
- 10枚綴のシートだと500円
基本的に国際文通週間・大和絵(鳥)切手にはプレミアがつきません。そのため取引となると額面ベースとなるのです。
②【松に鷹(50円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1974年 | |
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価値 | D | |
相場 | 未使用品の買取価格は額面と同じ50円 10枚綴のシートだと500円 |
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額面・種類 | 松に鷹・50円 | |
画像出典 | なし |
1974年に発行された国際文通週間・大和絵(鳥)は、松に鷹がデザインとして採用されています。室町時代後期の画僧であった、雪村周継の作品です。
松の幹にとまる鷹が描かれているのですが、非常に緻密で繊細な絵だと言えるでしょう。
- 未使用品の買取価格は額面と同じ50円
- 10枚綴のシートだと500円
基本的に未使用品でも希少価値がないため、使用済み切手だと買取してもらえるかも不明です。おそらくは拒否されるでしょう。
③【孔雀葵花図(50円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1975年 | |
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価値 | D | |
相場 | 未使用品の買取価格は50円が上限 シートだと500円がリミット |
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額面・種類 | 孔雀葵花図・50円 | |
画像出典 | なし |
1975年発行の国際文通週間・大和絵(鳥)で採用されているのは、尾形光琳の孔雀葵花図になります。江戸時代を代表する絵師の1人が尾形光琳でしょう。
切手の図案としても良く選出されていて、コンプリートできればミニギャラリーになるほどです。
- 未使用品の買取価格は50円が上限
- シートだと500円がリミット
孔雀葵花図は重要文化財に指定されているもので、切手では羽を広げた雄の孔雀がアップで描かれています。
④【鳶烏図(100円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1976年 | |
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価値 | D | |
相場 | 買取価格は額面どおりの100円 10枚綴のシートだと1000円がベース |
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額面・種類 | 鳶烏図・100円 | |
画像出典 | なし |
国際文通週間・大和絵(鳥)で1976年に発行されたのが鳶烏図になります。江戸時代中期の俳人であり、画家でもあった与謝蕪村の作品です。これは一双の掛け軸になっていて、烏図と鳶図があります。
- 買取価格は額面どおりの100円
- 10枚綴のシートだと1000円がベース
切手の図案としては左の軸になる烏が採用されています。雪の降る中で木の枝にとまる2羽の烏が描かれているものです。
⑤【花鳥図(100円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1977年 | |
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価値 | D | |
相場 | 未使用品の買取価格は100円が上限 シートだと1000円がリミット |
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額面・種類 | 花鳥図・100円 | |
画像出典 | なし |
1977年発行の国際文通週間・大和絵(鳥)のデザインは花鳥図が採用されました。安土桃山時代の絵師である、長谷川信春の作品になります。信春ではなく、長谷川等伯といった方が馴染みがあるかもしれません。
- 未使用品の買取価格は100円が上限
- シートだと1000円がリミット
切手の図案に採用されているのは六曲一双の屏風に描かれたものを、一部トリミングしたものになります。白梅の木に鴛鴦とうぐいすが描かれている図です。
⑥【山鳥図(100円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1978年 | |
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価値 | D | |
相場 | 買取価格は額面どおりの100円 シートの場合は1000円 |
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額面・種類 | 山鳥図・100円 | |
画像出典 | なし |
1978年発行の国際文通週間・大和絵(鳥)切手には、梅に山鳥図が描かれています。梅に山鳥図は安土桃山時代の絵師である狩野山楽です。京都にある妙心寺というお寺の襖絵として描かれたものになります。
- 買取価格は額面どおりの100円
- シートの場合は1000円
切手に描かれている図案としては、襖絵にある雉の部分をトリミングしたものです。背景には梅の枝が伸びていて、紅白の花が満開になっている図柄になります。
⑦【深山大沢図(100円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1979年 | |
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価値 | D | |
相場 | 買取価格は額面の100円が上限 10枚綴のシートだと1000円がリミット |
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額面・種類 | 深山大沢図・100円 | |
画像出典 | なし |
1979年発行の国際文通週間・大和絵(鳥)シリーズには、深山大沢が採用されています。深山大沢は江戸時代の絵師である円山応挙の作品です。元になった絵は京都の仁和寺にある六曲一双の屏風絵になります。
- 買取価格は額面の100円が上限
- 10枚綴のシートだと1000円がリミット
仁和寺の屏風に描かれているのは深山図と大沢図になります。切手の図案となっているのは、杉の枝にとまっているフクロウの姿です。
⑧【鶴図(100円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1980年 | |
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価値 | D | |
相場 | 買取価格は額面どおりの100円がリミット 10枚シートの買取額は1000円 |
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額面・種類 | 鶴図・100円 | |
画像出典 | なし |
国際文通週間・大和絵(鳥)切手で1980年に発行されたのが鶴図です。江戸時代の中期に活躍した絵師の渡辺始興の作品になります。元は摂関家の近衛家に仕えていた人物ですが、後に尾形光琳の弟子となった人物です。
- 買取価格は額面どおりの100円がリミット
- 10枚シートの買取額は1000円
切手のデザインになっているのは、白い鶴と黒い鶴が仲良くお互いの羽を啄んでいる姿です。鶴と言えば白鶴のイメージですが、黒鶴も稀に日本で越冬するために渡ってきます。
⑨【双鳩図(130円)】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 年 | |
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価値 | D | |
相場 | ||
額面・種類 | 双鳩図・130円 | |
画像出典 | なし |
1981年の国際文通週間・大和絵(鳥)切手には、双鳩図が採用されました。鳥の大和絵シリーズでは最後の切手です。デザインになっている双鳩図ですが、正確には妙心寺にある梅に遊禽という図です。
- 買取価格は額面と同じ130円
- 10枚シートだと1300円が上限
切手のデザインになっているのは2羽の鳩が、梅の枝にとまっているという図です。額面が130円になっただけで、買取額がアップしているのではありません。
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切手の『国際文通週間-絵巻物』とは~製造発行の背景や価値について~
国際文通週間・大和絵(鳥)とは1973年~81年にかけて発行されました。国際文通週間というのは、文通を通して互いの文化を理解して世界平和に貢献しようという運動になります。
1957年にカナダのオタワで開催された万国郵便連大会議で決議されたもので、日本は翌年の58年から毎年切手を発行しています。
ポイント
当初の企画としては単発の切手を発行する予定だったのですが、初回に発行した歌川広重の東海道五十三次の京師が好評を博したことから、シリーズ化することになったのです。
国際文通週間・大和絵(鳥)シリーズは、第4弾の発行となっています。海外の人が見て日本文化を知るきっかけとするものなので、これまでのシリーズはすべて日本文化を代表するものが採用されているのが特徴でしょう。
まとめ
国際文通週間・大和絵(鳥)についての情報でした。1973年から81年にかけて発行されていた国際文通週間のシリーズ物の1つが、鳥を描いた大和絵になります。
大和絵でも有名な物をデザインとして採用しているのが特徴です。買取価格としては額面と同じになります。
近年に発行されたものであることと、発行枚数が多いという2つの点から、希少価値がほぼありません。まだまだ現存する枚数も多いため、プレミアがつくには数十年の時間が必要でしょう。