【全4種類】竜銭切手の買取価格いくら?鑑定価値&売買相場《まとめ》
日本で2番目に発行された切手が竜銭切手になります。この竜銭切手なのですが、どのくらいの買取価格になるのでしょうか。
明治時代の初期に発行されているもので、額面としては半銭から5銭までの4種類が発行されています。
当然ですが額面ごとに買取額が違っていますので、1つずつ確認していきます。今から150年程度前に発行された切手だけに、かなりのプレミアがついていると言っても良いでしょう。
【全4種類】竜銭切手の買取価格・鑑定価値《販売相場一覧》
竜銭切手には4種類の額面があります。実は出回っていた期間が非常に短いことから、現存する枚数も少ないため買取価格は高めです。ではどの程度の買取価格になるのか、額面1つずつを調べていきましょう。
①【竜銭切手半銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1872年 | |
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価値 | C | |
相場 | 買取額としては3000円~1万円程度 初日カバーは6000円~1万程度 |
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額面・種類 | 半銭 | |
画像出典 | 福ちゃん |
竜銭切手で最も低い額面になるのが半銭のものです。茶色で印刷をされているもので中央には半銭と入っているので、判別は難しくありません。細かい模様の違いで第1版と第2版に分類できますが、これは専門家に任せた方がいいでしょう。
- 買取額としては3000円~1万円程度
- 初日カバーは6000円~1万程度
初日カバーでも美品であれば、かなり買取額が高くなっています。第1版だと1万円前後、第2版だと6000円程度が相場になるでしょう。
②【竜銭切手1銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1872年 | |
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価値 | B | |
相場 | 買取価格は1万円~45万円程度 初日カバーは2万円~13万円程度 |
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額面・種類 | 1銭 | |
画像出典 | なし |
竜銭切手の1銭は第1版~第3版まで発行されました。模様の細かい違いや微妙な色調の違いで判別するもので、これも素人では区別がつかないでしょう。
- 買取価格は1万円~45万円程度
- 初日カバーは2万円~13万円程度
かなりの高額買取が期待できる切手です。ちなみに最大買取額になるのは第3版の未使用切手になります。45万円程度の額がつくので、必ず専門家の鑑定を受けるようにしてください。
③【竜銭切手2銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1872年 | |
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価値 | C | |
相場 | 買取価格は1万5000円~3万円程度 初日カバーなら最大で3万程度 |
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額面・種類 | 2銭 | |
画像出典 | なし |
竜銭切手の額面2銭は朱色で印刷されているのが特徴です。切手の中央に旧字体で弐銭と表記されています。用紙が薄いため非常に脆い作りになっていて、状態が良いものはあまり残っていません。
- 買取価格は1万5000円~3万円程度
- 初日カバーなら最大で3万程度
状態次第ではあるのですが、未使用品でも使用済みでも同程度の買取額が期待できるでしょう。非常に脆いため、もし発見したのならきちんと保管してください。
④【竜銭切手5銭】鑑定価値と買取価格相場
時代 | 1872年 | |
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価値 | C | |
相場 | 買取価格は2万円~5万円程度 初日カバーでも2万円~3万円程度 |
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額面・種類 | 5銭 | |
画像出典 | なし |
竜銭切手で最大額面となるのが5銭です。青緑色のインクで印刷されているのが特徴になります。中央には5銭の表記があるので、他の物と間違うことはないでしょう。
- 買取価格は2万円~5万円程度
- 初日カバーでも2万円~3万円程度
未使用品でも初日カバーでも発見できれば、1枚でこの買取額になります。複数枚が発見できたのなら、臨時収入としても嬉しい額になるでしょう。そのために専門家に買取を依頼しましょう。
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竜銭切手とは~竜切手の額面が銭の切手~
竜銭切手とは前段でもお伝えしたように、日本で2番目に発売された切手です。発行されたのは1872年なのですが、その前年には明治政府が新貨条例を制定しています。
そのため翌年にはこの条例に合わせて、額面を変更した切手として竜銭切手は発売されたのです。日本初となる切手は竜文切手で、前年の1871年に発行されています。
ただしこの切手の額面は、江戸時代に使われていた文が使われているのです。ちなみに竜銭切手から、いわゆる目打ちが行われています。これは切手の縁にあるギザギザのことだと考えてください。
額面としては半銭から5銭までの4種類が発行されました。最初の方は裏面の糊もなかったのですが、後期発行分からは裏糊がつくようになっています。つまり現代的な切手になったと言っても良いでしょう。
竜銭切手の歴史について
竜銭切手の歴史についても見ておきましょう。1871年に日本初となる竜文切手が発行されました。ですが額面が文であったことから、同年に制定された新貨条例とそぐわなくなります。
そのため翌年の1872年に額面を合わせた竜銭切手が発行されました。当初は前島密氏の発案によって、梅花をデザインとすることが候補になっていたそうです。
ですが偽造防止や、製造期間の短さから竜文切手のものを流用しています。当時は印刷技術が発達していないことから、切手の版は手彫りの物を用いていました。
そのためまったく同一の版を作るのが難しく、第1版~第3版までの型が生まれてしまったのです。ただ竜銭切手は発行から5ヶ月後に、新しい桜切手が流通したことで姿を消してしまいました。
竜切手の偽物の特徴と本物との見分け方
竜銭切手の買取額を見たように、切手の中ではかなり高額な部類に入ります。そのため希少性の高い切手にはお約束の、偽造品や模造品も出回っているのです。
こうした偽物を掴まされるリスクを減らすため、以下の点に注意してください。
- 額面にある銭の文字の上に小さく参考と入っていることがある
- 額面の表記部分だけが薄くなっている
- 近くで見ると裏側が透けるほど薄い紙が使われている
- 切手間の余白が大きい
以上のような点があれば、偽造品だと言えるでしょう。
ただ素人では見分けがつかないものですので、もし入手したいのなら切手専門店など、しっかりと鑑定をしている物を購入すればリスクを減らせます。
まとめ
竜銭切手についてのまとめでした。竜銭切手は日本で2番目に発行された切手として有名です。初の切手となった竜文切手との違いとしては、額面部分が文から銭へと変更されていることでしょう。
出回っていた時期がわずか5ヶ月ほどしかなかったことから、現存する枚数が非常に少なくなっています。そのため買取額も高めになっていて、最も高いものだと45万円ほどの買取額になるのです。