売買の前に知るべき！切手の種類・買取価値・鑑定情報【全まとめ】

「どんな切手でも売れるの？」買取できる切手の種類

「自宅に保管してある切手はそもそも売れるものなのか？」と気になる方もいるでしょう。

一口に、切手といっても様々なタイプのものがありますが、買取においては次のように区分することができます。

• 額面未満の買取価格になる切手
• 額面以上の買取価格になる切手

切手買取といえば、コレクター的な希少価値のある切手のみしか買取対象とならないイメージがありますが、そういう価値をもたない一般的な切手も買い取ってくれます。

ただし、店ごとで取り扱っている切手は異なりますし、買取額についてもどこに持って行っても一律というわけではありません。また、切手の状態によっては買取不可となることもあります。

そういった事情を今から詳しく見ていきましょう。

切手買取の値段はどれくらい？

プレミアのついた切手だけでなく、ふつうの切手も買取可能だと話しましたが、次に買取相場をざっと眺めてみましょう。まずはプレミアのつかない普通切手の相場からご紹介します。

「普通切手」とは郵便局やコンビニなどで買え、ハガキなどに使うための切手です。何かの記念など特別な目的で発行されたものではなく、文字通り、日常的に扱われる普通の切手です。

この普通切手にも、明治時代など古いものであれば希少価値がついて額面以上の高額買取になることもありますが、そういうものでない限りは基本的に額面未満の買取価格となります。

普通切手の買取レート(換金率)

プレミア価値のつかない切手の場合、「買取レート」というものが設定されています。その切手の額面に換金率を掛けたものが買取額となります。これは店によって違っています。以下はその一例です。

「普通切手シート」の買取レート一覧
1,000円	93％
500円	92.5％
63円～320円	91.5％
1円～50円	85％

「バラ切手」の買取レート一覧
200円以上	85％
50円以上200円未満	60％～82％
50円未満	50％～75％

このレートが高いほど額面に近づくわけですが、同じ額面でも、シート切手とバラ切手では換金率が変わり、シートの方が高値がつきます。

普通切手の場合、買取レートがあるため店ごとの買取結果の差はそれほど大きくないといえそうですが、古い普通切手などをお持ちの方はプレミアの可能性もありますから、切手の知識に精通した買取専門店で一度見てもらうのがいいでしょう。

額面以上で売れる普通切手について詳しく知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。

額面以上のプレミア切手の買取相場

コレクター的な希少価値から額面以上の値打ちをもつ切手をプレミア切手といいます。そのため、先に解説した普通切手のなかでもこれにあてはまれば、プレミア切手と呼ばれます。

よく誤解されるのが、日常的に使用される普通切手以外のものなら、それだけで額面以上の価値がつくと思われがちだということです。

例えばオリンピック開催などの行事で発行された「記念切手」というものは確かにコレクション用の切手ではありますが、値打ちのあるものとそうでないものがあります。

種類によっては額面割れすることもあるので、どんな切手であっても、より高く買い取ってくれる店を探すことが重要です。ではどのようなプレミア切手があるのか、今から簡単にご紹介します。

【見返り美人】鑑定価値と買取価格相場

	時代	1948年
	価値	C
	相場	1000円～3000円
	素材	紙
	画像出典	日本郵便趣味協会

見返り美人は1947年から毎年のように発行されている「切手趣味週間」シリーズの第2回目に発行された記念切手です。

菱川師宣が描いた見返り美人が図柄として採用されている人気の切手。過去には数万円単位の価格がついていました。

浮世絵シリーズとして葛飾北斎の「山下白雨の富士」や歌川広重の「月に雁」など有名切手が様々あります。

【赤猿】鑑定価値と買取価格相場

	時代	1980年
	価値	A
	相場	現在はバラ1枚で10万円～15万円程度 シートなら500万円以上
	額面・種類	赤猿
	画像出典	福ちゃん

赤猿と呼ばれる中国切手。赤猿（正式名称は子ザル）は中国で初めて発行された年賀切手ですが、状態がよければ1枚10万円以上の値がつくことも。

現存するものが少なく、かなり希少性が高いため、バラ切手でも高額な値がついています。そういう事情もあって、贋作も多く出回っているといわれています。

そのためネットオークションなど個人間での売買などではトラブルも起こりやすいですし、切手の専門知識をもった鑑定士に依頼して見てもらうようにしましょう。

切手の種類から買取価格の相場をチェック

切手の種類	シリーズ名	切手の名称
普通切手	ー	ー
記念切手	・オリンピック切手	・見返り美人
	ー	ー

お持ちの切手の買取相場を調べるための一覧表ですので、ぜひ参考にしてください。また、買取店によっては買取実績や相場を掲載しているところもありますので、そういった情報を活用するのもいいでしょう。

切手買取のQ＆A

切手買取に関する様々な疑問があるかと思います。

詳しくは「【最新】切手を最高額で売る買取術＆オススメ査定業者の選び方！」で気になる点について全般的に触れていますので参考にしてください。ここでは、そのうちのいくつかをご紹介しておきます。

保存状態が悪いと買取不可？

切手を使用したい人に向けて販売する金券ショップなどでは、有効な切手が買取対象になります。破損等によって無効化されたものは買い取ってもらえません。

しかし、額面以上の価値を持つプレミア切手であれば少し事情が変わってきます。「まずは一度、見せてください」といった対応が多いです。

例えばバイセルという買取店の公式ページを見ると以下のように記載されてあります。

A.バイセルではシミや汚れがある、日焼けしている、糊落ちしているなど、状態が悪い切手も査定させていただきます。 傷んでいる切手でもプレミア切手であれば高額になるケースもありますので、あきらめてしまう前にまずは是非ともバイセルにご相談ください。

特に希少性の高い切手の場合であれば価値は落ちてもしっかりした買取値をつけてくれる可能性は十分にあります。

郵便局で切手の換金・返金はできる？

郵便局で切手を現金にすることはできません。切手を買ったのは最近だけど買いすぎたから払戻ししたいという場合でも無理だそうです。

返金ではありませんが、こちらが手数料を支払うことで、別の切手やはがき、郵便書簡などと交換してもらうことならできます。

バラ1枚でも買取できる？

バラ1枚で査定に出すのは気が引けるという方もいらっしゃるかもしれませんが、プレミア切手であれば1枚からでも買い取ってくれる業者はあります。

少ない量だけど買取できるかな？と心配な方はまず相談してみるといいでしょう。

切手を高く売る方法

切手を売るなら、なるべく高く売りたいものです。

失敗しない売却方法については、「【最新】切手を最高額で売る買取術＆オススメ査定業者の選び方！」で詳しく解説していますので、ここではその概要を説明したいと思います。

切手を売る方法は主に5つのタイプがあります。

1. 切手買取業者
2. リサイクルショップ
3. 金券ショップ
4. ネットオークション
5. フリーマーケット・フリマアプリ

上の3つは店での買取で、切手買取業者のほか、町でよく見かけるリサイクルショップや金券ショップでも売ることができます。

できる限り高値で売りたい方は切手買取業者をおすすめします。金券ショップの場合、実際に使用する普通切手の取引がメインなので、額面以上の価値がありそうな切手の場合にはあまりおすすめできません。

リサイクルショップは身近にあって便利ですが、切手の鑑定に精通した専門スタッフのいないことが大半なので、精度の高い査定を求めるのは難しいです。

ネットオークションやフリマ・フリマアプリは個人での売買となります。うまくいけば高く売ることも実現できますが、トラブルのリスクや手続きの手間ひまといったデメリットも大きいうえ、こちらが切手の知識を持っていなければなりません。

切手買取専門店はサービス充実

切手買取業者を利用すれば、プロの鑑定士により確かな査定を行ってもらえるうえ、高価買取を実現しやすいです。さらには、買取方法を選ぶこともできてとても便利です。

• 持ち込み買取
• 出張買取
• 宅配買取

店舗への持ち込みだけでなく、自宅への訪問サービスや、郵送でやりとりする買取方法もあり、好みに応じた売却方法を選ぶことができます。

おすすめなのが出張買取。買取の最初から最後まで家にいるだけで済んでしまいます。

玄関先で査定してもらい、その場で買取金を支払ってもらうことができるので、最近人気が高くなっています。女性の方であれば女性査定員を希望できる店もあります。

切手の高価買取におすすめな業者ランキング

ネットで調べてみるだけでも買取店が何十という数があり、どれを利用すればいいか迷ってしまいます。

とにかくおすすめ業者を知りたいという方は「【最新】口コミでの評判が良い切手買取業者ランキング《5選》」をご覧ください。

業者の情報を調べるときには次のポイントをチェックしましょう。

買取方法	持ち込み、出張、宅配
買取対象エリア	店舗の所在地、出張の地域
査定の料金	査定や出張などの手数料
買取対象	買取品目と買取できない切手の種類
買取価格の相場	お店情報に掲載される買取相場、買取実績
サービス・専門性・運営	サービス内容、プロの鑑定士、運営システム

「買取方法」は先にも述べたように3種類ありますが、店によって利用できる方法は異なります。3つのなかから選べる店もあれば、例えば宅配買取しかやっていないという店もあります。

さらには出張エリアが限定されているなど「買取対象エリア」も調べておきましょう。大手の業者であれば全国どこでも出張可能というところが多いのですが、店によっては関東限定だったり、ある県内に限るといったことも。

「査定料、出張料」などの費用はすべて無料というのが一般的です。査定後に売らないことになってもキャンセル料等発生しないのがふつうです。

店によって「買取対象の切手」が違いますが、何か不明な点があればとりあえず相談してみるといいでしょう。

しっかりリサーチしたいという方は、店のページなどで買取実績やサービスの特色などもチェックしておくといいでしょう。

まとめ

この記事は、切手買取の基礎知識を解説しました。買取に関する全般的な話をまとめて説明していますので、さらに詳しく知りたい方は関連記事をお読みください。

初心者の方だと不安になることも多いでしょうが、現在、切手の売買は誰でも気軽に行われています。当サイトには切手買取に関する様々な情報をご紹介していますので、参考にしていただけたら幸いです。