捨てるのはちょっと待って!いらなくなった切手を処分する4つの方法
昔集めていた切手や親類知人から譲り受けた切手が家の整理などで大量に出てきて、どうやって捨てればいいのか困っている方もいるでしょう。
単にゴミとして処分するのはもったいない気がしますから、できることならお金に換えるとか、有効利用したいと思っているはずです。最初に結論をいいますと、切手買取専門店で査定してみることから始めるといいでしょう。
最もお得に処分できる可能性が高いのがこの方法だからです。特に、この切手よりも価値がつきそうじゃないかな?と感じるようなものであれば、一度とにかく見てもらうのがおすすめです。
他にも様々な方法で処分することができます。売るだけでなく、使い道もあります。この記事では切手の処分方法全般について詳しく解説したいと思います。
切手の処分方法
いらなくなった切手を処分する仕方は、ゴミとして捨てる以外には大きく4つに分類することができます。
- 売却する
- そのまま利用する
- 他の商品と交換する
- 無償提供する
「お得に処分」を重視するならまず売ることから考えるのがいいでしょう。特にひとから譲り受けた切手などであれば、自分で価値を判断するのは難しく、実は希少性の高いプレミア切手で、額面以上の値がつくという思わぬラッキーも十分にあり得る話です。
もちろんお持ちの切手の種類や状態によっては売れないもの、もしくは売ってもたいした額にならないものもあるでしょうから、切手として有効利用する方法や交換して活用する方法などもご紹介します。
また、使用済み切手などで、売ることも使うことも交換することもできないといった場合、使い道に困りますが、その時には無償提供という形で処分するのもいいでしょう。
それでは今から一つずつ見ていきましょう。
① 売却する:切手の5つの売り方
まずは切手の売却方法からご紹介します。なお、切手の換金については「③ 他の商品と交換する」で扱っています。
切手を売却する『5つの方法』 | ||||
---|---|---|---|---|
方法 | 手軽 | 費用 | トラブル | 高価買取 |
切手買取業者 | ◎ | 無料 | 低 | ◎ |
金券ショップ | 〇 | 無料 | 低 | △ |
リサイクルショップ | 〇 | 無料 | 中 | △ |
フリーマーケット | × | あり | 高 | × |
ネットオークション | × | あり | 高 | 〇 |
切手の売り方はこの5つのどれかが使われることが多いです。どれも一長一短はありますが、総じて、利用して後悔しにくいのが「切手買取業者」です。
今からそれぞれ簡単に利用方法やメリット・デメリットなどについて解説していきます。
●詳しく知りたい方は「【最新】切手を最高額で売る買取術&オススメ査定業者の選び方!」をご覧ください。
切手買取業者
少し意外な感じもしますが、切手買取業者は全国いろんなところにあります。実際に店舗へ足を運んだ査定だけでなく、自宅への訪問査定、宅配査定もあるので、近所に店がなくても利用可能ということもあって、いざ業者選びをする段になると迷ってしまうくらいに数が多いです。
切手買取業者ときくと、コレクターの方でもない限り、なんとなく利用しづらいイメージもありますが、現在、切手の売買は活発で、普段切手に馴染みのない方でもたくさん利用者になっています。
ポイント
なるべく高く売りたいという方なら特に切手買取業者がおすすめです。
プロの鑑定士による確かな査定を受けられるうえ、積極的な買取額も期待できます。費用はすべて無料ですし、出張査定や宅配査定など好みの売却ができるので気軽でもあります。
手軽さ、費用、トラブル、高価買取、どの面をとっても悪くなく、他の売却方法よりも総合的にバランスがとれているので、最も満足度の高い切手の売却方法といえるでしょう。
金券ショップ
駅前などでよく見かける金券ショップ(チケットショップ)でも、切手を売ることができます。
金券ショップも目立ったデメリットはありませんが、プレミア切手など額面以上の値打ちがありそうな切手をお持ちの方には少し物足りないかもしれません。
というのも、金券ショップというのは実際に使用するための普通切手の取引がメインですから、コレクター的な切手の売買を行うような業者ではありません。そのためイメージとしては、査定というよりも換金となります。
プレミアでない切手の取引では額面未満の値で換金することになりますが、店ごとに「切手買取の換金率(レート)」というものが設定されています。一般的に、額面の80~90%で買取するお店が多いです。
リサイクルショップ
町でよく見かけるリサイクルショップ。ブランド品や洋服、家具や家電など様々な商品を扱っていますが、切手を売ることもできます(店ごとで対応が異なる場合もあります)。
リサイクルショップであれば、買取業者や金券ショップよりも使いやすいという方もいるでしょう。気軽に利用できることがメリットですが、ただ、買取額にこだわりたい場合には切手専門の買取業者の方が良いです。
リサイクルショップの査定では切手の知識に詳しくないスタッフが担当するケースがあるからです。
フリーマーケット
フリーマーケットで売ることもできますが、何か別の物を出品するついでといった事情がなければあまりおすすめはできません。売れるかどうかも確かでないですし、参加費も手間暇もかかってしまいます。
ネットによるフリマアプリというものもあります。設定した金額で、買いたいというユーザーが見つかれば取引成立します。ただし、こちらも手数料が発生したり、切手の郵送や振り込み手続きなどの労力がいります。
また、うまく売らなければ売れ残ることもあります。フリマアプリで注意したいのは、未使用品の切手は販売禁止であるということです。
プレミア切手、使用済み切手、銭単位の切手、海外切手なら出品可能となっています。フリマアプリごとでも規約が異なるので、利用を考えている方は詳しく調べた方がいいでしょう。
ネットオークション
有名なネットオークションといえばヤフオクやモバオクなどがあります。
オークション形式なので、うまく売ることができれば高額で売却できる可能性も高いですが、その反面、下手をすれば適正価格以下となって損をしてしまうことも。フリマと同じで、売れ残ってしまうこともあります。
ネットオークションではサイト登録からはじまり、出品する切手の撮影や商品説明の作成、落札後の郵送などかなり手がかかってしまうのがデメリットです。手数料も必要ですし、個人間での売買なのでトラブルのリスクも高いです。
ネットオークションに慣れている方やある程度切手に詳しいという方は高額売却を狙って利用してみるのもいいでしょうが、そうでない方は慎重に検討した方がいいかもしれません。
② そのまま利用する:切手で支払いできるもの
まず切手には有効期限はありませんので、古い切手であっても使用可能です。
ただし、これは現在発行されている切手についても同様ですが、破損状態によっては使用不可となるので、古い切手の場合には特に注意しましょう。
破れた切手、汚れた切手は使えるの?
原則、ちぎれたり破れたりした切手というのは無効になって使えません。例外的なのは、切手の縁の白い部分・ギザギザで、少々ちぎれた程度であれば問題なく使えます。
汚れた切手に関しても使用できないとされていますが、どこまで汚れていたらだめなのかを厳密に線引きするのは難しいケースもあるので、気になる方は郵便局で聞いてみるといいでしょう。
切手で支払えるもの
切手で支払えるものは、郵送で送るものの大半が対象になります。
- 定形郵便・定型外郵便
- ゆうメール
- ゆうパック
- 料金別納
- 書留
- 着払い
- EMS(国際スピード郵便)
ここに挙げたのは主に利用可能なサービスなので、これ以外で使えるか知りたい方は郵便局に問い合わせて確認してみてください。
意外な気もしますが、このように段ボール箱で郵送するゆうパックなどでも切手を使えます。ただし、ゆうパックをコンビニで差し出す場合には切手では支払いができないとなっています。
また、ゆうパックの着払いの場合にもその郵送料を切手で支払うことも可能です。こうしてみると切手も使い道が幅広いので、その機会にそのまま利用して処分するというのもいいでしょう。
③ 他の商品と交換する:郵便局での換金・返金、交換できるもの
まず、切手を郵便局で換金(返金、払い戻し)してもらえるのかということですが、現金にすることはできません。お金にしたい方は買取店などで売るという方法しかありません。
ただ、交換手数料を支払うことで別の切手やはがき、郵便書簡などと交換してもらうことならできます。以下は交換できるものと交換手数料になります。
- 普通切手:1枚につき5円
- 郵便はがき:1枚につき5円
- 郵便書簡:1枚につき10円
- 特定封筒(レターパック封筒およびスマートレター封筒):1枚につき42円
この交換手数料も、切手で支払うことができます。このように交換できるものに欲しいものがある場合には切手を有効活用しながら処分することができます。
④ 無償提供する:使用済み切手の使い道
切手を売る、使う、交換するのほか、寄付・寄贈という形でいらなくなった切手を処分する方法もあります。
この場合、使用済み切手も可能です。調べてみると、多くのボランティア団体が寄付の募集を実施しています。集めた切手を個人の切手収集家などに換金し、活動に役立てられているそうです。
使用済み切手は買取できない?
コレクター向けのプレミア切手であれば消印付の使用済みのものでも、切手買取店では買取対象となることがあります。なかには消印が押されていることで価値が高くなるものもあります。
ただし、切手の種類によっては使用済みだと買取不可になることもあります。そのため、一般的にいえば消印付きだと買取できないか、買取額が落ちてしまうケースが多いといえます。
とはいえ現金化できる可能性もありますから、気になる方は一度、買取店に相談してみるといいでしょう。
まとめ
今回は切手の処分方法全般について解説しました。ゴミとして捨てる以外には「売却する」「そのまま利用する」「他の商品と交換する」「無償提供する」という方法があります。
お得さを重視する方はまず買取から検討するのがいいでしょう。未使用切手であれば最低でも額面未満で換金することができますし、プレミア切手であれば額面以上の値で買い取ってもらえます。
売れない場合には郵送料の支払いに切手をあてたり、他の商品と交換することもできるので、有効利用した処分もできます。
使用済み切手など売れない、使えない、交換できない場合には、寄付・寄贈で処分するという方法もあります。